11月の南伊豆の下田魚市場は金目鯛でにぎわっていた。

11月の南伊豆の下田魚市場は金目鯛でにぎわっていた。

11月の下田魚市場の金目鯛

11月の南伊豆の下田魚市場は金目鯛でにぎわっていた。

11月の下田魚市場の金目鯛

 

11月7日、下田ベイステージにある下田魚市場を見学した。一般の魚のセリは朝7時から開始されるが、金目鯛は昼ころからセリが始まる。昼ころの下田魚市場は目鯛の赤色で埋め尽くされ、漁師も、仲買人も、市場の職員も、激しく動き回っていて、見ていて楽しい。

下田魚市場には11月に入って脂が乗り始めた金目鯛が続々と水揚げされていました。金目鯛は水深300mから500mの中深場の根に棲んでいて、そのポイントに正確に仕掛けを落とし込むのは至難の業です。風、波、表層の潮、中層の潮、最下層の潮、すべてを読み切って仕掛けを投入しなければ500m以上ある仕掛けが無駄になります。1つの仕掛けには針が30本くらいついています。1人のキンメ漁師が1日中釣りをしてこの仕掛けを投入できるのはせいぜい6回くらいです。深場漁師の腕は神業なのです。

特に、伊豆七島の神津島より手前で、300~500mの中深場から一本釣りされたものを「地金目鯛(地キンメ)」と呼び、「関サバ」「大間のマグロ」同様に南伊豆漁師がプライドも持つ地魚です。ただし、99%静岡県内で消費されるので県外の人はまず食べる機会はないでしょう。地元でも1kg以上の地キンメは希少価値で毎日いつでも買える地魚ではありません。

もう一つの沖金目鯛(沖キンメ)は、伊豆七島の神津島よりはるか沖で大型船が海上で何泊もして大がかりな仕掛けで大量に収穫されます。外見は地キンメよりわずかに目が大きい程度で区別できるのは地元漁師だけです。地キン メより味が2ランク落ちますが、初めて金目鯛を食べる人には沖キンメで十分に美味しいはずです。下田魚市場の浜値も半分くらいで取引されています。静岡県外まで流通しているのは100%沖キンメでしょう。

沖キンメも地キンメもまずは刺身を食べてください。私は、沖キンメなら醤油&生わさびですが、1kgオーバーの地キンメの刺身なら、ちょっと高いオリーブオイルに藻塩いれて、それにつけて食べます。地キンメの味が100%楽しめて、実にうまい。

煮つけなら、醤油:本みりん:日本酒=1:2:2の割合でダシを作り一尾丸ごとの姿煮が豪快でいいです。私は、だいたい金目鯛の半身は刺身で食べて、残りの半身はアクアパッツアにします。そして最後にアクアパッツアの煮汁にアルデンテのパスタをからめて金目鯛パスタを食べます。調理方法はこちらをご覧ください。http://www.beachside-log.com/11kinme_cooking.html

銀座三越のデパ地下で1kgオーバーの地キンメが一尾12,000円で売っていたのを見たことがあります。その横に並んでいた関サバが一尾6,000円でした。私のコテージから車で10分にある地魚専門店http://www.beachside-log.com/sasimi.htmlでは、だいたい1kg3000円くらいで地キンメが手に入りますので、南伊豆、弓ヶ浜に来た時にはぜひこの南伊豆ブランドを召し上がってくださいね。

それから、この下田魚市場に行ったら、市場の対面にある場外売店の魚屋に行ってください。そこの、金目鯛(大)のカシラ5個入り(冷凍)の500円は絶対にお買い得です。冷凍なので夏に東京に帰る途中ならクーラーボックスが必要です。私は下田魚市場にくると必ず買います。和風の煮つけや鍋に、洋風のアクアパツアや金目鯛パスタに、最高の食材になります。しかも11月以降はデカイのが5個入って500円、ビックリ価格です。ぜったいお薦めです。

下田魚市場の金目鯛のカシラ5個入りが500円!

下田魚市場の金目鯛のカシラ5個入り、冷凍、なんと500円!お得です!

 

下田魚市場のマップはこちらです

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Taku の紹介

南伊豆の弓ヶ浜前でバーベキューコテージを経営。地元漁師。ファミリー貸切釣り船ツアー、カブトムシ・クワガタ採集ツアー、青の洞窟サップツアーなど自然体験遊びをガイド。1kg地金目鯛を丸ごと一匹使ったジキンメ五品コース提供。趣味はサップ、アウトリガーカヌー、サーフィン。好きなモノは、純米酒、鍋、司馬遼太郎。