Archive for 9月, 2012

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボード

鼻の骨を骨折して全治一ヶ月の大けが

 

忘れもしない2011年の9月30日、その日の朝から多々戸浜にセット胸のイイ波が入ってきて、9’0”のロングボードで自分史上最高のテイクオフに成功し、ビーチに向かって一直線に100mくらい走ったのでした。

1年ぶりに「あの5秒間」の感動がよみがえってきました、ヤッター!

そしてその日の午後、白浜に移動して、本日2回目のサーフィンを行ったのです。白浜ではセット胸~肩くらいの大きなサイズのダンパー気味の波でした。

朝からの疲れが少し残っていたようでちょっと体がダルイ、そして私のレベルではちょっと無理のあるコンディションでしたが、なにしろ朝から絶好調!だったので入水を強行しました。

周りにはサーファーが数人いましたが、「鉄の掟」破りを強行しました。

サイズ肩の大きな波がやって来た・・・

方向転換してパドリング開始・・・

左横の優先サーファーが視界に入るが無視・・・

そのうちテールがフワッと浮きノーズが下がる・・・

高い波をキャッチ!板が滑り出した!その瞬間・・・

左横から無視していた優先サーファーがもの凄いスピードで滑り落ちてきて激突寸前に・・・

かなり遅くれた危ないタイミングで波から脱落して9’0”のロングボードを前に手放した直後・・・

自分の体がボディーサーフィンしながら落下していき自分のサーフボードのテールに顔面を激突・・・

一瞬、気を失いかける・・・

しばらく波にもまれる・・・

足が海底に着いて海面に顔を出したとき鼻のあたりから生暖かい液体が・・・

それを触ると真っ赤な血が噴き出している・・・

そして鼻のあたりを触ってみると、鼻の上に鼻がもう一つできているような感覚が・・・。

鼻骨が骨折して皮膚を突き破って鼻の上に突き出ているとわかったのは、血を流しながら白浜の砂浜を上り、白浜マリーナの店長さんはじめ店員さんやローカルが全員出てきて、消毒液をかけてくれた時だった。

誰かが救急車を呼ぼうとしたがその日は最寄りの病院はお休みで、しかたなく、弓ヶ浜の病院にウェットスーツのまま車で30分自力でドライブして救急診察をしてもらった。

病院ではすぐに集中治療室の手術台に運ばれ整形外科の先生によって即手術が始まった。その間絶えず周りの看護婦さんが「痛そうですねえ、もう少し頑張って下さい」としきりに励ましてくれた。

鼻の軟骨が骨折して皮膚を突き破って突き出ている・・・執刀医の先生は、「これは運が良かったですね、もう2cm上ならば失明していたかもしれませんよ」。

麻酔が切れたときの痛みといったら・・・はんぱなかった、「鉄の掟」を破った愚か者への神様の警告でしょう。

手術後、点滴をぶらさげてベッドに横たわっているとき、「チクショー、やっぱ天罰か。よしっ、これでおもしろくなってきた。俺ぜったいサーファーうまくなってやる、そして今日血だらけの俺をサポートしてくれた見ず知らずの人たちと楽しく波乗り人生送りたい、ぜったいにうまくなってやる!」

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボードの日記(その8)に続く・・・

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボード

サーフィンで先乗りは禁止です!

 

サーファーたちの「鉄の掟」とは・・・

「一つの波には、レギュラーとグーフィーそれぞれ一人しか乗れない」という地球上のサーファーたちの間で万国共通の暗黙のルールがあるのです。

ということは、私がどんなに精一杯パドリングして10回に1回くらいの確率で波をキャッチできて板を滑り出せても、波のピーク(頂点)に近い方向に優先サーファーが同じ波に乗っていたら自分はその波から脱落しなければならないということです。

上の写真で説明すれば、向かって左の人はこの直後に波から降りて、お隣のピークに近いサーファーに道を譲っているところです。

これが「鉄の掟」、先乗り禁止ということです。

こ の「鉄の掟」はつらかった、ほんとつらかった。

1時間に1回やって来るか否かの自分の波キャッチでも、隣に誰かいれば波から降りなきゃいけない・・・とい うことは1日数時間海に浮かんでいても1回もテイクオフの練習さえできない・・・生き地獄でした。

もうそれ以降、疑心暗鬼の日々が続き、目の前の海にサーフスポットがあるにもかかわらず、サーフィンからは3ヶ月ほど遠ざかっていました。

サーフィンが嫌になってきました。もう、やめようかなあ~。

そしてとうとう愚かな一つの決意をしてしまったのです。これ以上サーフィンが上達しないならもうやめよう、でもその前に一度だけその「鉄の掟」を破って練習してみようかな、それがダメならあきらめるか。

今から振り返ると、この背筋が氷るほど危険なルール違反を、あの時は藁をもつかむ気持ちで強行しようと決めたのでした。

愚か、危険、暴挙、サーフィンする資格なし・・・

そして運命の日がやって来たのです、愚か者に天誅が下る日がやって来たのです。

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボードの日記(その7)に続く・・・

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボード

インサイドでテイオフの練習していた私は・・・

 

インサイドのブレイク直前の波とスープでテイクオフの練習をしていた私は、それが混雑したサーフスポットでは他人の進路妨害になることを知り、そこまでしてサーフィン上達する気はまったくないので、混雑しない場所、時間帯、海況を選んで入水するようになっていきました。

だから目の前の弓ヶ浜で初心者の私でもイイ波だなあと思う日も、サーファー混雑していれば入水をあきらめていました。いったいこんなことで本当にうまくなるのだろうか?やっぱ体重81kgの50歳のオヤジが始めるスポーツでは無いのかしら?

そんな弱気の自分が嫌で、今度は目一杯アウト(沖)に出て波待ちするようになりました。でも今まで練習してきたブレイク寸前の波とは前進のパワーがぜんぜん違います。自分で精一杯パドリングして助走スピードをつけなければ波をキャッチできないのです。ここでパドリング力が決定的になります。何度も何度もくり返しますが、フワッと波がロングボードの下を通り抜けていってしまいます。また置いてけぼり・・・。

アウトに出れば出るほどパドリングでも助走速度が必要になります。1日中海の上に浮いていても、1回も波をキャッチできない日々が続きました。

さらにもう一つの大きな壁が立ちはだかってきました。私はこれをサーファーの「鉄の掟」と勝手に呼んでいますが、これが入門者の私に死ぬほど大きな壁に見えてきたのです。

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボードの日記(その6)に続く・・・

 

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボード

崩れ始めた波をキャッチする

 

サーフィンには体重制限があることが分かってきた私は、それでもなんとか81kgの体で波をキャッチする方法はないのか、海の中で必死にもがきながら試行錯誤を繰り返しました。

で、一つの方法を発見しました。崩れ初めている波に乗ることです。

初めての個人レッスンでは最初にスープで立つ練習をしました、なぜなら波が砕けて泡状に白くなっているスープの上では浮力が強くサーフボードを前に前に運んでくれるからです。スープではパドリングの必要が無く自然に滑り出すからです。

波が盛り上がって砕ける(ブレイク)直前の波は、このスープと同じで、ロングボードを前へ押し出す力が大きく、自力のパドリングが弱くても前に板が滑り出すので波をキャッチしやすくなるのです。

 

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボード

崩れた波のスープでテイクオフの練習

 

この崩れ初めている波をキャッチすること始めました。うまくタイミングが合えば、簡単に波をキャッチできます、板が滑り出します、テイクオフの練習もできるようになりました。

しかし、崩れ初めている波なので波をキャッチした瞬間にブレイクして波面が不安定になるのでサーフボードもぐらつきテイクオフの練習がやりにくいという欠点もありました。

だけど、まがりなりにも「立つ」練習ができるので3ヶ月間くらいはずっとこの方法で波乗りの練習をしていました。

しかし、この練習方法には大きな欠点が二つありました。

一つは、いつまでたってもパドリング力がつかいないことです。もう一つは、混雑したサーフポイントでこれをやっていると、他のサーファーに大迷惑をかけることになるということでした。

波がブレイクするのはインサイド(ビーチに近いエリア)なので、そこでうろちょろしてると他人の進路妨害になってしまいます。とくに混雑した人気サーフスポットでイイ波が入ってきているときなどは、みなテンションが上がっていますので、ローカル(地元のサーファー)に大声で怒鳴られます。「そこ危ないじゃないか、もっとアウト(沖)から出ろよ!」

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボードの日記(その5)に続く・・・

 

 

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボード

初めての個人レッスンは9'6''だった・・・

 

なぜ俺ってパドリングで遅いの?

一つ明らかだったことは、周りに比べて私の9’0”のロングボードは水中にかなり沈んでいることでした。

えええっ、これって体重っていうこと?

そのとき初めて気がついたのです、身長168cm、体重81kgという自分の体がサーフィンでは致命的なハンデになっているということを・・・

1日6時間も海に入っても・・・1回も波をキャッチできない・・・だから1回も立てない・・・テイクオフの練習すらできない・・・なぜ?・・・俺がデブだから・・・

確かに周りのサーファーたちを見回してみると、俺ほどのデブっていないよね、いない、いない、今までも見たことないもの。

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボード

9'0''のロングボードを衝動買いしてから・・・

 

身 長168cm、体重81kgという体型が決定的に重荷になって、周りのサーファーとほぼ同じ9’0”のロングボードに乗っていても、サーフボードが水中 に深く沈み抵抗になって前に進まない・・・。この小学生1年生レベルの理科の常識に20回くらい入水して周りのサーファーを観察して初めてたどり着いたの です。

6ヶ月前の個人レッスンのとき、先生が俺を初めて見て、「今日は9’6”のロングボードで練習しましょう、うまくなれば8’0”くらいのファンボードにも進めますよ!」と言ったことが脳裏をよぎった。

そうか、そういうことだったのか、あのときの個人レッスンは9’6”のロングボードだったから81kgの俺でもパドリングがうまくいって波に乗れたのか。

サーフィン技術やパドリング技術の上手下手は当然あるけど、それ以前の大きな大問題として、サーフィン初心者で身長168cm体重81kgのデブ人間が波に乗れるサーフボードとは、かなり物理的に制限があったのだ、ということに初めて気がついたのです。

サーフィンって体重制限があるスポーツなんです!脂肪は水に浮くから問題ないじゃんなんてのんきなこと言ってる場合じゃ無いんです!

もちろん、私のような身長168cm、体重81kgの脂肪体質でもショートボードで上手に波乗りしているサーファーもきっとこの地球上にはいることでしょう、でもそれは極めてまれなこと。

サーフィンやる前に痩せろっ!ってことなのね、ハイハイって感じでちょっと意気消沈でした。

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボード

その後の9'0''のロングボードで悪戦苦闘

 

では、身長168cm、体重81kg、の普通の人が波に乗れるサーフボードとはいかなるものなのか?

長さは?幅は?厚みは?形状は?材質は?メーカーは?お値段は?

私なりに相当調べまくりました、その結論を申し上げます。

パドリング時のサーフボードのスピードは、サーフボードの(1)浮力が大きい、(2)接水面積が大きい、(3)ロッカー(反り角度)が少ない、(4)人間のパドリング力が大きい、(5)人間の体重が軽い、ほど速度があがります。

もちろんこれに海況や自然現象の影響はありますが、人間がコントロールできる要素として上記の5つがパドリングの速度を決定的にしているようです。たぶんこれ、ほぼ間違いないと思いますが、物理に詳しい方、いかがでしょうか?

 

身長168cm、体重81kg、50歳で始めたロングボードの日記(その4)に続く・・・