伊豆の弓ヶ浜のスーパーで1kg金目鯛が5000円!なんでこんなに高価?

伊豆弓ヶ浜のスーパーで1kg金目鯛が5000円!なんで?

伊豆弓ヶ浜の金目鯛(地キンメ)

 

伊豆の弓ヶ浜の波止場で漁師の長老格が嘆いていた。

最近めっきり減った伊勢えび網の漁獲について、「漁師って馬鹿だよな、小っちゃいやつは放流するってルールを誰も守らねえ、だからよ、えびがどんどんいなくなる。俺が注意してもまたやるよ。南伊豆の漁師には未来はないね。そのうち金目鯛も獲れなくなるよ。あんな大勢で小っちゃいやつまで釣り上げてたら根魚だからすぐ根絶やしになる。お前ら若いもんがもっともっと声だしていかなきゃだめだぞ・・・」。

その言葉を裏付けるように、年末年始、弓ヶ浜周辺の地元スーパーで、1kgの金目鯛(地キンメ)に5,000円の値段がついていた。年末は西風強く、沖に出れなかったこともあるが最近は金目鯛(地キンメ)の漁獲高が減り続けている。半年前、友人の金目鯛専門の漁師が以前のように金目鯛(地キンメ)が釣れなくなったと言っていたのを思い出した。

釣り道具、魚探、GPS、人間の武器は日に日に進歩しており、お金になる金目鯛(地キンメ)はお金にならない遊漁船を止めた漁師が大勢なだれ込んできて金目鯛(地キンメ)漁師がどんどん増えてきた。これでは400m深海の根にしか棲めない金目鯛(地キンメ)が根絶やしになるのは時間の問題だ。

小さいものをリリースするルールはあるが400mから海面に上がってくる途中で内臓が破裂して死んでしまうからリリースなんて意味がない。

さっきの漁師の長老(70歳くらい)が子供のころは、金目鯛(地キンメ)なんか釣れすぎて、食べ飽きて、田畑の肥料になっていたそうだ。それが今では一匹5000円の高級魚。そして近い将来お金を出しても食べられない幻の魚になるのは間違いないでしょう。そして南伊豆ブランドがまた一つ消えていく。これは漁師だけの問題で済ませてはいけないような気がする。南伊豆町として、伊豆半島として考えていかなければ解決策は出てこないでしょう。そろそろその時期が来たようです。

 

金目鯛(地キンメ)のレシピはこちら

 

カテゴリー: 弓ヶ浜   タグ: , , ,   作成者: Taku   この投稿のパーマリンク

Taku の紹介

南伊豆の弓ヶ浜前でバーベキューコテージを経営。地元漁師。ファミリー貸切釣り船ツアー、カブトムシ・クワガタ採集ツアー、青の洞窟サップツアーなど自然体験遊びをガイド。1kg地金目鯛を丸ごと一匹使ったジキンメ五品コース提供。趣味はサップ、アウトリガーカヌー、サーフィン。好きなモノは、純米酒、鍋、司馬遼太郎。